IBMの大型汎用機(メインフレーム)の時代
 商用コンピュータの時代に入り、真空管から半導体を使った小型のトランジスターへ、さらには1つの半導体基盤に複雑なトランジスタ回路を焼き入れたIC(集積回路)へと進化していった。
IBM社はこれらを使ったコンピュータを作り、また補助記憶装置の磁気ディスクを開発し、他社を圧倒するシェアを持つようになる。とくに1964年に売り出したIBM360シリーズはソフトウェアに互換性を持たせた製品群で、独占禁止法を意識して、仕様を細部に亘り公開したため、他社がIBM互換機を作るようになった。
日本の富士通、日立、東芝等はこれらIBM互換機を開発し日本のコンピュータ産業を牽引した。しかし、IBMは1980年代に入りそれまでの公開路線から方向転換して、日本の互換機メーカーを次々に著作権違反で訴え始める。そのため日本の各社は多額の和解金を支払うことになる。
しかしその後、時代はメインフレームからマイクロコンピュータの時代に変わっていく。

閉じる