計算尺  
今の生徒たちには馴染みがないと思われるので説明する。 足し算、引き算は比較的楽であるが、掛け算、割り算がむづかしい。数をその対数の値に変換すると、掛け算は足し算に、割り算は引き算に変わる。この性質を使ったのが計算尺である。
 電卓出現前までは、高校の数学の教科書に計算尺の説明が載っていた。当時技術者の胸ポケットには計算尺がのぞいていた。
 私は授業で見せようと、昔持っていた計算尺を探したが、見つからなかったので大きな文具屋に行き、計算尺がないか聞いてみたところ、 若い店員に「計算尺って何ですか?」と言われた。

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