タイガー式計算機
 日本で歯車式計算機の代名詞となるほど有名であった。私が初めて触ったのは、大学の学生実験のときでした。
原理は簡単でハンドルを1回転するとセットした数の足し算が実行されます。5を掛けるには5回転すればよいわけです。掛ける各桁の数値に相当する回数分まわしては1桁ずらすことを繰り返せば複数桁の掛け算ができます。割り算の場合、ハンドルを逆回転させて引き算を繰り返します。引き過ぎてマイナスになるとチンと鈴がなるのでやめます。その回転数がその桁での商になります。桁をずらしながら繰り返すと答えが得られる仕組みです。
 タイガー計算機の会社は元、関西にあったので、てっきり社長さんが阪神ファンだったのではと調べたら、創業者の名前が大本寅治郎だったからだそうです。最初「虎印計算器」で出したが売れなかったので舶来品であるかのような「タイガー」の名前で売出しところヒットしたそうです。
電卓が普及し始めて製造をやめ、いまはトラックのタコグラフ等を造る会社に変わっています。(http://www.tiger-inc.co.jp/temawashi/temawashi.html)

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